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SHASEN お仕事図鑑

【映像】テレビでもよくみる「カチンコ」何に使うの?

皆さんは「カチンコ」と呼ばれる道具をご存知ですか?

そうですこれがカチンコです!

「名前は知らなかったけど見たことはある!」という方は多いと思います。

テレビや映画などの撮影の時に「アクション!」の掛け声と同時に鳴らされるイメージが強いと思いますが、これは何に使っている道具なのでしょうか??

音を出して気合いを入れる道具?それとも場を引き締めるため?

「カチン!」という音がなることから「カチンコ」と安直に(?)名付けられたこの道具の用途をご紹介します!

 

◾️3、2、1、スタート!

監督の声に合わせてカチン!と鳴らされるこのカチンコには、大事な役割が2つあります。

まず一つ目は、「映像と音声の同期」です。

実は、TVや映画等の映像作品のほとんどは、映像と音声は別々に収録しています。

撮影した動画を編集する際、別の媒体に収録されたそれらを合わせる必要がありますが、その時の基準になるのがカチンコを打った時の「カチン!」という音が鳴った点になるのです。

映像と音声の関係はとても繊細で、1コマ(映画なら1/24秒=約0.04秒)ずれただけでも大きな違和感を生じます。その違和感を生じさせないために映像と音声の同期は極めて重要な作業なのです・・・!

それを分かっているからこそ、カチンコを打つのはとても緊張します。

監督・役者・スタッフチーム全員が見ているという緊迫した環境の中、後に編集しやすくなるよう綺麗にカチンコを打つのは実は大変な仕事なのです。

 

◾️書いてある文字はなに??

二つ目の大事な役割は「撮影内容の確認を簡単にするため」です。

カチンコには黒板(若しくはホワイトボード)が付いていて、そこには多くの場合

・シーン番号

・カット番号

・テイク番号

(・作品名など簡単な説明)

が記載されています。

これらを撮影しておくことで、編集の際にどのシーンのどのカットのどのテイクだったかを一目でわかるようになるのです。

これらの情報はシーン番号・カット番号・テイク番号の順に並べることが多く、例えば、シーン1・カット1のテイク1を撮影する際は「1-1-1」のように記載されます。

そのテイクがNGの場合は再度撮影が行われ、その際は「1-1-2」と変化します。

近年ではデジタル技術の発達により、映像と音声の同時記録ができる機材もあり、映像音声の同期の必要がない場合も増えていますが、それでもシーン番号やカット番号の記録は非常に重要なものなので、現在も撮影現場にはカチンコは欠かせないものになっています!

◾️少し気になるかも・・・という方は

日本写真映像専門学校 映像クリエイション学科でもカチンコは撮影の際必ず使う必須アイテムです!

上記の他にも撮影スタイルで様々なコツがあるカチンコ。オープンキャンパスでの撮影体験の時はカチンコを鳴らす役割の体験もできるかも・・・?

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