卒業生の内倉真一郎さんが写真集を刊行&新作個展開催決定!
本校で年2回、授業を行っていただいている内倉 真一郎さんの
これまで制作した作品をまとめた写真集が2022年1月より半年に渡り、
毎月1冊(合計6タイトル)連続刊行されます。
また7月から10月まで東京と大阪と新作個展を開催されます。
以下、所属ギャラリーKANA KAWANISHI GALLERYより文章抜粋。
宮崎県延岡市に拠点を置く株式会社内倉写真館の二代目でもある内倉真一郎は、
写真の「真」の字を名に授かることからその命を歩み始め、愚直なまでに写真と向き合ってきた写真家。
一見すると何気ないく見過ごされてしまいそうな被写体でさえも、独特の嗅覚で、その核をなす唯一無二な瞬間をカメラで捉えてきました。
今回は、内倉真一郎の初期作品から最新作までを毎月1冊のペースで6冊を連続刊行することで、
活動初期から一貫した眼差しで進化を続ける内倉の活動を俯瞰いたします。
また1月から6月までの連続刊行を経て、2022年7月には最新作にて個展を開催いたします。
是非合わせましてご期待ください。
下記が販売ページになります。
販売ページURL①:https://www.uchikurashinichiro.com/shop
販売ページURL②:https://www.kanakawanishi.com/news-uchikura-monographs2022
内倉真一郎 新作個展 開催決定!!
■会期 2022年7月2日(土)~ 2022年8月6日(土)
■会場 KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY
〒106-0031 東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布 5F |
TEL: 03-5843-9128
■開廊 :水曜日〜金曜日 13:00〜20:00|土曜日 12:00〜19:00 (日・月・火・祝休廊)
また上記の個展は大阪のBLOOM GALLERYにて、
2022年9月3日(土)〜 2022年10月8日(土)の期間中開催されます。
下記は写真集各タイトル、それぞれの詳細になります。
『Early works 1: Street』
著者:内倉真一郎
印刷・製本:株式会社イニュニック
製本:PUE製本、ガンダレ表紙
サイズ:210 mm × 297 mm
ページ数:126P
刊行日:2022年1月1日
販売価格:3,800円(税別)
「Early Works 1: Street」は、内倉真一郎の初期作品の中から路上のスナップショットに軸を置く〈震える瞳〉、〈PARASITE〉、そして 〈分離と融合〉の3シリーズをまとめた作品集。
〈震える瞳〉(2003年)は、超初期作品ながら内倉作品に通底する表現要素が凝縮され、東京と大阪の街並みを写しながらそのモノクロームの粒子のなかには生と死、瞬間と永遠、偶然と必然などの対義的な存在が渾然一体と息を呑む瞬間として切り取られています。
〈PARASITE〉(2008年)は東京・新宿の路上をベースに、老若男女、動物、植物、そして街自体がそれぞれに寄り掛かりながらも各々に命を全うする様がフイルムに焼き付けられています。
そこからさらに8年後に発表された〈分離と融合〉(2016年)は、故郷・宮崎の街並みを被写体にしたスナップシリーズであり、前述の2作品と同様に荒々しく清々しい命の躍動を瞬間として切り取りながら、その地に根をおろす作家ならではの眼差しが向けられています。
『Early works 2: Portrait』
著者:内倉真一郎
印刷・製本:株式会社イニュニック
製本:上製本
サイズ:297 mm × 210 mm
ページ数:54P
刊行日:2022年2月1日
販売価格:3,500円(税別)
KANA KAWANISHI GALLERYより文章抜粋。
「Early Works 2: Portrait」は、内倉真一郎の初期作品から人物ポートレートに軸を置く
〈私は自分に恋をした 新しく産まれる自分に〉、〈肖像〉、〈人間図鑑〉の3シリーズをまとめた作品集。
〈私は自分に恋をした 新しく産まれる自分に〉(2002年)は、内倉の写真家としてのデビュー作でもあるセルフポートレート。
カメラの前にナルシシズムをも隠さずに裸で構える姿は、写真家として生きていく自己表明でもあります。
その一方〈肖像〉(2010年)及び〈人間図鑑〉(2011年)は、老若男女の様々な被写体をモノクロームでストレート撮影しながら独特の在り様を捉えたポートレート群であり、
内倉が現在進行形で更新を続ける最新作にも通じるシリーズです。
『佳子』
著者:内倉真一郎
印刷・製本:株式会社イニュニック
製本:上製本
サイズ: 223 mm × 226 mm
ページ数:64P
刊行日:2022年3月1日
販売価格:3,800円(税別)
KANA KAWANISHI GALLERYより文章抜粋。
日本人形を思わせる少女「佳子」を被写体に撮影したシリーズ。血の通った生身の人間でありながらも、
白く薄化粧をした肌や感情の読み取れない表情でさまざまな場所に現れるその姿は、
霊のような存在を感じさせ、「此岸と彼岸」、「実在と幻想」の境界とを行き来するような、独特の作品世界へと鑑賞者を引き込みます。
『犬の戦士団』
著者:内倉真一郎
印刷・製本:株式会社イニュニック
製本:上製本
サイズ:297 mm × 210 mm
ページ数:48P
刊行日:2022年4月1日
販売価格:3,500円(税別)
KANA KAWANISHI GALLERYより文章抜粋。
約1万5000年前に東アジアで家畜化されたオオカミであると言われる「犬」。 〈犬の戦士団〉で内倉は、ペットとして躾を受け飼いならされた現代の犬たちを被写体に、
飼い主に忠実で穏やかな日常の姿とは裏腹に、ふとした瞬間に彼らが見せる、獣としての本能的な一面を捉えようと試みます。
威嚇し吠える様子を強い太陽の光のコントラストの中で撮影した一枚や、
カメラを真っ直ぐに見つめる凛々しい眼差しなど、力強さ、威厳を見せるその姿は戦いに臨む戦士を思わせます。
『十一月の星』
著者:内倉真一郎
印刷・製本:株式会社イニュニック
製本:上製本
サイズ:148 mm × 210 mm
ページ数:70P
刊行日:2022年5月1日
販売価格:3,500円(税別)
KANA KAWANISHI GALLERYより文章抜粋。
〈十一月の星〉 は、自らの息子が新生児である時期にその生命力溢れる姿をモノクロで撮影したシリーズ。
生まれたばかりにも関わらず、涙を落とすでもなく鳴き出し(泣き出し)、あるいは「新生児微笑」として生理的な筋肉の運動で笑顔をつくるなど、
人間の根源的で生命力の凝縮された姿を捉え、鑑賞者に訴えかけます。
『Collection』
著者:内倉真一郎
印刷・製本:株式会社イニュニック
製本:上製本
サイズ:210 mm × 148 mm
ページ数:38P
刊行日:2022年6月1日
販売価格:2,800円(税別)
写真家 内倉 真一郎 KANA KAWANISHI GALLERY所属。
1981年、宮崎県生まれ。日本写真映像専門学校(大阪)卒業後、アートプラザスタジオにて勤務。その後、独立(東京)。現在は宮崎県にて活動。
主な受賞歴に第41回キヤノン写真新世紀優秀賞 (2018年澤田知子選)、 第33回・34回・36回キヤノン写真新世紀佳作 (2010年清水穰選、2011年大森克己選、2013年椹木野衣選) 、第7回EMON AWARDグランプリ (2018年) 他多数。作品集に『十一月の星』(2019年)、『Collection』(2019年)など。2020年9月、新作『私の肖像』を赤々舎より刊行。
主な個展に『私の肖像』(2020年、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY東京)『十一月の星』(2018年、EMON PHOTO GALLERY、東京)、『犬の戦士団』・『十一月の星』(2018年、居藝廊G.GALLERY、台湾・台北)、『PORTRAIT』(2017年、BLOOM GALLERY、大阪)など。主なグループ展に『第8回大理国際写真祭』(2019年、中国・大理)、『My Body, Your Body, Their Body』(2019年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『第2回寧波市国際写真祭』(2017年、中国・寧波)、『YP』(2017年、清里フォトアートミュージアム、山梨)など。