ロバート・フランク展「もう1度、写真の話をしないか。」レポート
写真学科教員の田中が写真家ロバート・フランク展「もう1度、写真の話をしないか。」を観てきました!
清里フォトミュージアムは山梨県にある写真ギャラリーです。
1995年7月9日に設立されました。
写真家でもある細江英光氏が館長をされております。
館内はガラスになっているところが多く、建物の周りにある自然が見えて、
落ち着く空間作りになっていました。
残念ながら、写真展の風景は撮影禁止の為、お見せすることができないです…。
申し訳ございません…。
写真家ロバート・フランクについて少しご紹介しておきます。
1924年にスイスに生まれ
1947年にアメリカに渡った後にファッションカメラマンになる
1951年に雑誌「ライフ」の若手写真家コンテストで入賞後、
グッゲンハイム奨学金を受け、1955年から56年にかけてアメリカ撮影旅行を行う。
そして代表作である「アメリカ人」(“Les Americains”)を発表。
一時は映画製作を中心に活動し、写真界から離れ個人映画の制作に没頭。
今月の9日に死去されました。
94歳でした。
ロバート・フランクの名作「アメリカ人」(“Les Americains”)は版によって写真のトリミングが違ったり、写真の並びが違うかったりしていて凄く印象的でした。
後はムラ、ゴミ、粒子、プリントについた傷がある写真を平気で使用していました。
ムラ、ゴミ、粒子、プリントについた傷を失敗ではなく写真の1つの要素として表現できる写真家でした。
大阪から少し離れた清里にまで車で行き、ロバート・フランクの写真が教えたくれたことは失敗なんてない、という事でした。
(もっと色々ありますけどね笑)
展示を見に行ったのが、8月末。
ロバート・フランクが亡くなる前に彼の作品を通じ、もう1度、写真の話をできて光栄でした。
写真家ロバート・フランクのご冥福をお祈りします。
写真・レポート:写真コミュニケーション学科 教員 田中 一泉