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卒業生の活躍

2023.04.11 卒業生の活躍, お知らせ

卒業生の内倉真一郎さん個展『忘却の海』が開催されます!

 

 

卒業生の内倉真一郎さん個展『忘却の海』が開催されます。

本展は京都国際写真祭KYOTOGRAPHIE KG plus 2023 Pick up exhibitionの一環として開催されます。

下記が詳細になります。

【 2023 KG+pickup 新作個展『忘却の海』内倉真一郎 】

▪︎場所:GALLERY NEUTRAL
▪︎〒602-8242 京都府京都市上京区皀莢町287
▪︎開廊:5月2日(火)~ 5月21日(日)
▪︎営業時間:10:00〜19:00
▪︎TEL:075-431-5551
▪︎URL:https://horikawa-shinbunkabldg.jp/
▪︎協力:KANA KAWANISHI GALLERY

 

 

 

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『忘却の海』
「私は宮崎県に住み制作をしている。 どこを見渡しても海に囲まれた町だ。 行政やボランティアの清
掃の手が行き渡った海水浴場には、美しいビーチが続く。 しかしそこから少し離れた海は、正反対の
世界が広がっている。 漂着物や不法投棄物が打ち棄てられて忘れ去られ、 誰も立ち入ることさえなく
なった、現代社会のありのままの海辺の姿。
ゴミと化した色鮮やかさが虚しいプラスチック、手袋、おもちゃ、魚や鳥などの死骸。 遠く離れた場
所から時間の波にもまれ、太陽光で干からび新たな姿に変容していくものたち。 現世のものとは思え
ぬ異様な感覚をも想起させる、人間がかつて関わっていた痕跡。
私は夢中に、下ばかり見ながら、一つ一つの残骸を集める。打ち捨てられた物達は僕に語りかけるよ
うに感じる。誰かが作り、誰かの手元にあり、波と共に砂浜へ。そして私と出会う。このシリーズは、
その最後の有りようを記録したラストポートレートだ。 」

 

 

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出版や個展が決定している現在でも、内倉さんは撮影地である浜辺を1人で彷徨うように何かを探して撮影を続けています。

相棒は上下の作業着、長靴、スコップ、トング、そしてカメラである。と、HPに書かれています。

 

 

少し前の、「卒業生の内倉真一郎さんの作品『忘却の海』が今夏、赤々舎より出版されます!」

でも記載いたしましたが、

 

被写体となったゴミは行政(人の営み)が届かない場所に流れ着き、

誰も寄り付かないような不自然な自然空間を築いています。

遠く離れた誰かからのボトルメールのような物で、人々の記憶や時間、空間が集積しています。

 

忘却の海はその中で発見されたゴミたちが内倉さんの手によって新たに構成されています。

背景が白で統一された正方形のイメージから、被写体が浮かび上がるように視え、

カメラを使った、彫刻作品として解釈する事ができます。

 

また、正方形のフォーマットは縦も横の差異がなく、平等である事を示しているのではないでしょうか。

「ゴミ」にある負のイメージを払拭させています。

 

 

 

KG+pickup『忘却の海』DM表

  

 

 

本作は今夏、株式会社赤々舎より出版が予定されています。

今回の写真展の初日には姫野希美さんとのトークイベントと写真集の予約会が開催されます。

▼トークイベント&写真集『忘却の海』予約会
▪︎日時:5月2日(火)17:00〜18:00
▪︎場所: GALLERY NEUTRAL
▪︎登壇者:姫野希美(赤々舎・代表)×内倉真一郎(写真家)
▪︎入場料:ワンドリンク制(500円)人数:60名
▪︎同日レセプション18:00〜19:30(入場無料、人数制限なし。)

 

 

 

KG+pickup『忘却の海』DM裏

 

ぜひ、ご高覧ください。

 

 

内倉 真一郎
1981年、宮崎県生まれ。日本写真映像専門学校卒業後独立し、現在は宮崎県にて活動。
KANA KAWANISHI GALLERY所属。日本写真協会正会員。
主な受賞歴に第41回キヤノン写真新世紀優秀賞、 第33回・34回・36回キヤノン写真新世紀佳作受賞、
第7回EMON AWARDグランプリ (2018年) 他多数。
主な個展に『忘却の海』『浮遊の肖像』(2022年、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY、/BLOOM
GALLERY)、『Collection』東京都写真月間(キヤノン品川オープンギャラリー1) 『私の肖像』(2020
年、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY、/BLOOM GALLERY)、『十一月の星』(2018年、
EMON PHOTO GALLERY、東京)、『犬の戦士団』・『十一月の星』(2018年、居藝廊
G.GALLERY、台湾・台北)、など。
主なグループ展に『第8回大理国際写真祭』(2019年、中国・大理)、『My Body, Your Body, Their Body 』
(2019年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『第2回寧波市国際写真祭』(2017年、中国・寧
波)、『YP』(2017年、清里フォトアート ミュージアム、山梨)など。
作品集に『私の肖像』(2020年、赤々舎刊)のほか、2022年に『Early works 1: Street』、『Early works 2:
Portrait』、『佳子』、『犬の戦士団』、『十一月の星』、『Collection』全6タイトルをKANA
KAWANISHI GALLERYより連続刊行。 また今夏、赤々舎より8月に『忘却の海』を出版。
HP:https://www.uchikurashinichiro.com/
Instagram:https://www.instagram.com/shinichiro_uchikura/