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卒業生の活躍

2023.05.09 卒業生の活躍, お知らせ

卒業生の内倉真一郎さんが写真集『浮遊する肖像』を出版されました!

 

 

毎年、授業を行っていただいている写真家 内倉 真一郎さんが昨年に発表された作品、

『浮遊する肖像』の写真集を出版されました。

下記が詳細になります。

 


写真集『浮遊の肖像』

著者:内倉真一郎
印刷:製本:修美社
製本:ソフトカバー
サイズ: 210mm × 297 mm
ページ数:70P
刊行日:2023年5月1日 
販売価格:3,000円(税込)

https://www.uchikurashinichiro.com/product-page/%E5%86%99%E7%9C%9F%E9%9B%86-%E6%B5%AE%E9%81%8A%E3%81%AE%E8%82%96%E5%83%8F

 

 


 

『浮遊する肖像』

 

人間の存在とはなんだろう。
3メートルほどの脚立から「人」を俯瞰的に見ると、別世界が見えてくる。
一人ひとりが個性を放ち役割を全うしながら、この世に生きていることを実感する。
私は彼らにひとつだけ注文する。
暗闇の中でただ静かに瞳を閉じてもらう。
混沌とした世界で、彼らの存在が目の前まで浮遊してくるように感じる。
息を呑んで、私は空間を浮遊するその人たちを記録する。
永遠に美しく残る標本のように針を刺す。
浮遊してくるものは、肉体なのか魂なのか?
生死の境界線までもが消えかけた次元に私は立ちすくむ。

内倉真一郎

 


 

 

内倉さんは写真館の二代目として、現在でも宮崎で活躍中です。

毎日様々なお客様のお写真を撮影されています。

 

作者が語るように人間の存在とはなんなんでしょうか。

学校とは社会とは家族とは人の存在とはなんなのでしょうか。

集が個を定義するのか、個が集を定義しているのか。

この作品では様々な人間が肖像として、私たちの前に立ち上がります。

身につけた服やアイテムはその人の性格や社会的な立場を浮遊させます。

 

タイトルである、『浮遊する肖像』

浮遊する事、漂う事。

私たちは常に何かの過程に漂っている事。

また、そのように歩いている事。

 

ぜひ、ご高覧ください。

 

 

 

 

 

内倉 真一郎
1981年、宮崎県生まれ。日本写真映像専門学校卒業後独立し、現在は宮崎県にて活動。
KANA KAWANISHI GALLERY所属。日本写真協会正会員。
主な受賞歴に第41回キヤノン写真新世紀優秀賞、 第33回・34回・36回キヤノン写真新世紀佳作受賞、
第7回EMON AWARDグランプリ (2018年) 他多数。
主な個展に『忘却の海』『浮遊の肖像』(2022年、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY、/BLOOM
GALLERY)、『Collection』東京都写真月間(キヤノン品川オープンギャラリー1) 『私の肖像』(2020
年、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY、/BLOOM GALLERY)、『十一月の星』(2018年、
EMON PHOTO GALLERY、東京)、『犬の戦士団』・『十一月の星』(2018年、居藝廊
G.GALLERY、台湾・台北)、など。
主なグループ展に『第8回大理国際写真祭』(2019年、中国・大理)、『My Body, Your Body, Their Body 』
(2019年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『第2回寧波市国際写真祭』(2017年、中国・寧
波)、『YP』(2017年、清里フォトアート ミュージアム、山梨)など。
作品集に『私の肖像』(2020年、赤々舎刊)のほか、2022年に『Early works 1: Street』、『Early works 2:
Portrait』、『佳子』、『犬の戦士団』、『十一月の星』、『Collection』全6タイトルをKANA
KAWANISHI GALLERYより連続刊行。 また今夏、赤々舎より8月に『忘却の海』を出版。
HP:https://www.uchikurashinichiro.com/
Instagram:https://www.instagram.com/shinichiro_uchikura/